花野は秋の季語。そのことを知ったとき、野にとりどりの花が咲き競うのは、古来、春ではなく秋なのだと知りました。
仕事の合間を縫って、久々の温泉です。
松本の先にあるこの温泉は、今年2度目の来訪です。
先だっては初夏。
したたる緑でした。
今回はまさに花野。照り葉の合間を縫うように、立ち枯れたオミナエシ、赤紫の八重のシュウメイギクや白花の一重のシュウメイギク、ユリの実がはんなり。
露天風呂には、前回花を咲かせていたカシワバアジサイが、
渋い虫食い葉の姿を見せてくれました。
侘び寂びが沁みます。。。
帰り道、宿の主人に教えていただいたイタリアンの店へ。
「きょうは店の窓から見える北アルプスがきれいなはずですから、ぜひ、いらっしゃるといいですよ。予約をしたほうがよいかと思います」
おいしいもの好きのブルーベア家のことを熟知しているから、
おいしいものを逃さないようにと、迷わず、すっくと、教えてくれます。
うれしいです、こういう関係。
この季節に雪をいただいたアルプスは、何にもまさるご馳走でした。
そしてお料理もエクセレント!
高原野菜のサラダはもちろん、パスタはもちろん、
ラムのローストなども、材料を吟味して、大事に大事に仕事をした結果。
そんなお料理でした。
コメント
コメント一覧 (2)
清々しい景色と光と影、ありがとうございます。見ている私も元気にしっかり出来そうな気持ちになれる。。
>大事に大事に仕事をした結果
これは、そのお料理も、そしてあきこさんの仕事に対する姿勢にもつながってますよね。
私もこんな風にお料理を感じつつ頂ける様になりたいです☆
コメントありがとうございます。
Kumikoさんのコメントでふと気づきました。
ともすれば、効率ばかり考えてしまうこのごろ。仕事に慣れれば慣れるほどそうなってくるからコワイですね。
そういう時間の概念を超えた「プロの仕事」こそが、人に感動をもたらすことができるのかもしれないですね。