rose
弱ってきたバラを小さな器に入れ直した。
バラ好きの人たちは、咲ききったバラの花びらの反り返りが美しいという。
なるほど、と思ってみると、普段だったらゴミ箱行きの生け花のバラも、美しく、そして愛しい。

金曜日、プチ同窓会に行ってきた。
FBで見つけ出してくれた人がいて、
同級生が浅草でもつ煮込みのおいしい居酒屋をやっているから、
そこで集まろうということになったのだ。
ホッピー黒ともつ煮込み、最高においしい組み合わせ

最初、誰が誰だかわからなかったのに、話し始めたら、中学の頃となんら変わってないね、ということに。
多くの人が、きっとそんな感想を持って楽しむんだね、同窓会って。
本当に楽しかったよ。
挨拶しろと言われ、開口一番に
「私も●●歳になりましたー」と言える気楽さ。
「みんな同級生なんだから、当たり前じゃん」って笑われたけど。
出会ったのが、性のめざめはあっても、まだまだ、みたいな頃だから、無邪気に話せる。
みんな下町っ子だしね。

みんなが言うには、「だんなさんがエライ」のだそうだ。
私のだんなさんは、出張であちこち飛び回っても、インドに長期滞在しても文句を言わず。
家庭崩壊にもならず、なんとか、保っているから。
そっか、そう思うんだ、と、客観的に今の自分を切り取ってみることができた。

だけど、と、私は思ってみる。
だけど、私は、結婚前からずっとライター仕事で海外出張は当然だったしなぁ。
妊娠中も、出産後も、飛び回ってきた。
ずっと、私は私の人生を歩んでいる、ただそれだけ。

でも、そろそろ、新しく出会う人たちには
ちゃんとエクスキューズするのも大切だな、と思った。
今、ちょうどプレゼン仕事に取り組んでいて、
プロフィールなるものをきちんと書き直している最中だった。
海外が仕事場なので、日本じゃなくて、海外に通用するものだ。
プチ同窓会でみんなが抱く「なんで、そんなに飛び回っているの?」
の疑問にもちゃんと答えになるプロフィールにしようと思い立ち、
数々の海外レポートの経験もちゃんとリストに加えることができた。

一歩一歩、挫折を繰り返しながら進んできた、一本の道なんだけど、
バラみたいに、枯れかかっている花びらもちゃんと見てあげて、
大切に愛しいと思ってあげないといけないな、と思った。
プチ同窓会の効能。

また、みんなに会いたい。