30代のはじめのころ。
とてもおしゃれな先輩と出会った。
彼女は、冬の京都でノースリーブのワンピースにコートを着て、
薄手のウールのストールをさりげなく内側に巻いていた。
料理店に入ると、彼女のストールは無造作にバーキンの中に押し込められていた。
たたむのではなくて、くしゃっとまるめて放り込んである。
でも、外に出て首に巻くとシワひとつなくて、
ふんわりと首元を引き立てている。
鏡を見て巻いたのではなく、さりげなく巻いていて、
とてもいい形になっている。
なぜ? と思った。
上質なものの威力を知った瞬間だった。
布への執着が生まれたのも、もしかしたらそのときだったかも。
カシミアが好きだった。
でも、その、もっともっとエレガントな布の正体を突き止めたくて必死だった。
インドのヒマラヤで噂に聞いていたパシュミナ100%の素材に出会ったのは、3年程前だ。
薄手のきれいな色のストールをお土産として買って帰った。
でも、ちょっと違う・・・
どこか違う・・・
そんな繰り返しの中で、
昨年、旅の途中で偶然、アングモさんのパシュミナに出会えたのは、
奇跡だったのではないだろうか。
お土産物屋さんでは決してみかけないそのパシュミナは、手つむぎ手織りという
インドにあっても、非常に珍しいものだった。
今回持ち帰ったパシュミナは一度も染めていない、
ラダックの白いパシュミナ山羊の毛だけを紡いだナチュラルなもの。
年間8枚作るのが限界という中で、2枚だけ持ち帰ったのだった。
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●パシュミナ100%大判ストール(幅86.5cm×長さ196cm フリンジ除く)
白いパシュミナの毛だけを使って、一度も染めていないもの
5万6000円
その他の一点もの
●シープウール100%の大判ストール(幅76.5cm×長さ202cm フリンジ除く)
1万5000円
白とオフホワイト、グレーなど羊のナチュラルな色を織り込んでいるもの。
一度も染めていないもの
●シープ×ゴート×ヤクウールの3種のウール100%大判ストール(幅65.5cm×196cm フリンジ除く)
1万6000円
白いシープとベージュのゴート、焦げ茶のヤクのストライプ。
個体の色を生かし、ストライプに。一度も染めていません。
●シープ×ヤクウール 2種のウール100%(幅91cm×196cm フリンジ除く)
1万5000円
ベージュのシープと焦げ茶のヤクを織り合わせた作品。
●ヤクウール100%インディゴ染めの大判ストール(幅91cm×長さ196cm フリンジ除く)完売
1万5000円
ヤクを鉱物のインディゴで染めて、深い藍に仕上がっています。
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Wall Art Festival チャリティ・イベント
「ツォモリリの冬支度〜究極のナチュラル〜」
10月5日、6日(土、日)11:00〜18:00
Blue Bear Studio 渋谷区富ヶ谷2−6−3 ブランクレア代々木公園801号室
http://blog.livedoor.jp/saladparty/archives/2013-09-09.html
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商品:ヒマラヤ、ラダック地方の一点もの手つむぎ手織りのストール
ラダックの手編み耳付きニット帽、
カッチのミラーワークストール、手つむぎ手織りのカディ、
ブロックプリントのクロス類、アップリケのベッドカバー、ほか手作り品多数
チャリティのための特別提供作品:
☆ワルリ画(ラジェーシュ・チャイテャ・バンガード)・
☆ゴンド画(アジェイ・クマル・ウルベッティ)
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