nakba
「イスラエルって?」という息子2の問いかけがあって、
久しぶりにこの本を出して来て、移動時間に読んだ。
最初に見たのは何年前だろう。
思わず息をのんだドキュメンタリー映像の解説書。
映像が蘇る貴重な本だ。

かつてイスラエルのキブツは、平等な社会主義が実現している希有な場所として、若者たちの憧れだったという。
理想郷を求め農業共同体キブツに身を投じた広河隆一が、
ある日ふとみつけた奇妙な瓦礫。
そこがすべての出発点となり、1948年の「NAKBA」(大惨事)が紐解かれていく。
広河のフォトジャーナリストとしての出発点であり、
生涯かけてのライフワークとなったパレスチナの証言の書。

ものごとを多角的に捉え、なるべく「真実」に近づくことだ、
と、母は息子に言いたいけど、通じるかな。