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「ウォールアートプロジェクトの活動がわかりにくくて」とよく言われる。
この6年間、目の前にある問題を飛び越えてきたら、ここにいた感じ。
だから、自分でも思うけど、わかりにくいです。
たとえばこんな感じ。
最初は、教育を志す学生達がインドに学校を建てて、
その学校の白い壁で芸術祭を開催すれば、
その学校のことやその地域の教育問題を発信できるし、
子どもたちにアートの力を伝えられると信じて
ウォールアートフェスティバルを開催して、
そのあと、標高5000で環境破壊を知っている遊牧民たちと
アースアートプロジェクトという芸術祭を開催して、
その地の問題や私たちの危機を発信、
でもって、芸術祭を開催した村の木と土のとても気持ちのいい家が、
レンガとコンクリートの家に変えられようとしていたから、
それはワルリの村だけの問題ではなくて、実は私たち地球市民全体の
問題だと思って、
家を建てるノコプロジェクトというのをやった。
……と流れを説明しているうちに話は大抵、脱線している。

この前、ライターのテトラさんに、
「つまりあなたたちはなんなんだー」と問われて以来、
うまく答えられない自分が悔しくて、考え続けている。
なんなんだろうね、ウォールアートプロジェクトって、と。

今朝、シャワーを浴びていて思ったのは、
人生は短いということ。
うん、人生は短い。
ならば、流れに乗っているだけじゃつまらないし、
誰かの命令で動くのも気分じゃない。
自分で進みたい方向へ進んで悔いのないように生きよう、と誰もが思う。
でも、自分の位置がわからないと、どっちへ行くかの判断もつきにくい。
勉強して学べばある程度はわかるかもしれないけど、
100%信じていいのか、不安になることも確かだ。

体内のGPSをオンにしてみる。
自分の意志と自分の思考で。
それが、私たちのウォールアートプロジェクトなんじゃないかな。

だから、一見、あっけないくらい、
何も用意されていないのがこのプロジェクトだ。

もしかしたら、
いつも何かを面白いことや興味あることを用意されて今に至った人は、
ずいぶん、不親切だなと思うかもしれない。
だけど、私は母親として、
いつも最愛の子どもたちには同じスタンスをとっている。
こういう場があるよということは
先人の知恵として伝えるけど、
そっちに行くのかとどまるのか、判断するのはキミたちだ、と。

いろんな場所で芸術祭を開催して、現地とガチで関わったり、
とにかく家を建てるということで延々土と牛糞と格闘したり。
そこまでやっていくと、
都会で生きている私たちの体内GPSも徐々にオンになるし、
だんだん精度も上がってくる。

おせっかいかもしれないけど、
みんなもオンにしてみたらいいさー。

みんなで自分がどこにいるか探しに行ってみようよ。

毎日忙しくしている営業マンも、研究者も、学生も、子どもも大人も。

高みの見物ではなくて、身体を使うことだ。
体験を細胞レベルに染み込ませる。
それには、望遠鏡も顕微鏡もいらない、
身体ひとつでいいんだよ。

子どもも大人も、みんな未来を持っている。
明日死ぬかもしれない老人だって、今日伝えれば、
それが未来になる。
一つ何かを伝えられれば、本望、と心から思う。

まだまだ見極めたいことが山のようにあるけど、
今、この時点で、
私はここにいるよー、と叫んでみる。
声を出せば、その日から未来が始まる。

さ、がんばろっと。


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