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フリーランスの仕事はともすれば年中無休になってしまうけど、
お盆も近い、日曜日の昨日は、正真正銘のバカンスモード。
といっても都内ですけどね。

じゃーん。お昼からビールを飲んじゃいました!
「上野桜木あたり」でね。

「上野桜木あたり」は、
昭和13年に建てられた木造の三軒家。
ひとつは扇風機しかない「谷中ビヤホール」。
もうひとつは焼きたてパンのベーカリー。
誰もが座れるベンチのある露地、そして座敷。

中学時代、ここが私のテリトリーだった。
ここをテリトリーに、悩みにならないような悩みを抱え、
意気がっていた。苦しいほど笑い転げていた。
交換ノートしてたっけ。
タイガースファンだったよね、あの子。
ジュリーが死んだら、わたしも洗面器に顔をつけて
自殺すると本気で言っていたよね。
中学生ってすごいなー。
あの頃の私たち、尊敬しちゃう。
そんな女子4人が、あれよあれよと成長して、
今や、教師になった彼女が定年を視野に入れている、、なんて!

そんな私たちのテリトリーだった場所を
こんなふうにもり立ててくれている。
そして私たちは日曜日の昼間に地ビールで乾杯できる。
ありがたい。

谷中銀座も夜見世通りも、
ともすればシャッター街になっていたかもしれないのに。
地元民にしてみれば、観光地化はちょっとうざいかもしれない。
でもシャッター街でさびれるよりはよかったし、幸福度も高いのでは。

やんややんや!

ミニコミ誌「谷根千」のおかげだ!
森まゆみさん、ありがとう、なのだ!

でもでも。
森さんも盛んに反対運動を展開していらっしゃるように、
昔ながらの暮らしの隣に巨大マンションが遠慮なく建っていく街でもある。
お日様とネコと小さなプランターの緑を愛でる
ささやかな庶民の暮らしが根こそぎ奪われるようなことも起きている。

「どれだけ反対運動が起きても、結局はお金を払っている人がいれば
そっちへながれちゃうよね」
と、この地に住み続けて、目の当たりにしている友は言う。
でも、反対運動しないよりはした方がいい。
私たちは自分たちの意志を伝える自由がある。

そしてさらには、そこで別の方向へシフトする動きがあるのは
素晴らしい。
古い木造アパートを、芸大の学生が中心となって
ギャラリーとカフェ、レンタルスペースに改造したHAGISOもかわいいスペースだった。

この谷中あたり、上野桜木あたりを見ていると、
私たちがノコプロジェクトでコミュニティづくりを展開している
ワルリ族の村を考えないわけにはいかない。

そこに昔から暮らしている人たちの尊厳をいかに守り、
そして、そこだけに閉じるのではなくて、ひとつのモデルとして発信し、
地球一個で暮らせるようなソーシャルシフトに貢献していく。

容易なことではないけれど、
結局はそこに集う人たち、住民も外からの人も含め、
みんなの意志の向かう方向が
そこのあり方を決めていくに違いない。

最後に小さなお店であんみつを食べたけど、
そこではよく音楽会が開催されている。
お店ひとつひとつが何か文化に貢献しようとがんばっている。
そういう想いと実行力のひとつひとつが街を作っているよなー。

上野桜木あたり
http://uenosakuragiatari.jp

HAGISO
http://hagiso.jp/about/