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コチビエンナーレ2日め。

この日はオーガナイザーのBoseさんたちに会うのが目的でした。

コチビエンナーレは、インドと世界の名だたるアーティストたちが、観るのに何日もかかってしまうほど参加していて、カタログは重くて片手で持てない、、、といった規模なのはもちろん、ケーララ州の小学校の子どもたちを巻き込みワークショップをし、展示もしていて、さらにはインド中の美術大学の学生たちに参加の機会を作ってもいます。

始まりは2012年。ほとんど顧みられなかったアート祭が発展したのだそうです。

打ち捨てられた海辺のビルや倉庫が会場です。

芸術祭を2日めまで観て、世界のアートのうねりは、大きく俯瞰すると、人々がこの地球で生き残るためのサスティナブルへのアプローチのように見えました。

Boseさんたちは、首相がやってきたりして忙しいにも関わらず、私たちのウォールアートプロジェクトの試みにもとても共感してくれました。

繋がれてよかった!

そんな出会いを重ねつつ、
一日の終わりに旧市街ジュータウンのチャイショップへ。
昔、ユダヤ教の人たちが住んでいた街です。

薄暗い店内へ入ると、
「いま、改装中だから、その辺に腰掛けてよ」
とチャイのスペシャリストが言います。

その辺をみても、腰掛ける場所はなさそうでした。
改装中のビルはこんな感じです。
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こんなに壊れてて、修復するのに一体どれほどかかるんだろう?
といった通りがかりの客の心配をよそに、
チャイのスペシャリストのおじさんは、
ジンジャーとカルダモンが喉にヒリヒリするくらいストロングなチャイを淹れてくれました。
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コチビエンナーレについてはまた詳しく書くとして。
ひとつだけ、印象的だった作品を紹介します。
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古い木の床の向こうに巨大スクリーン。
荒れ狂う北の海と空。
映像と音のインスタレーション。
Voldemars Johansonというラトビア出身のアーティストの2015年の作品です。
耳を覆いたくなるほどの嵐の音と波のうねり。
自然は脅威。
なのに麻薬のようにいつまでもそこに身を置いていたくなる。
いっそこの波にのみ込まれてみたくなる。

ラトビアはバルト三国のひとつで、
旧ソ連。ベラルーシと隣接しています。

今回、旅に持ってきた文庫本が、スベトラーナ・アレクシェービチの「チェルノブイリの祈り」で、ベラルーシの人々の声がたくさん収録されています。
その地へ想いを馳せていたので、
荒波の作品に対して、ちょっと特別な目線を持って臨んだかもしれません。

アートは観る人ひとりひとりに違った響き方をします。
100人いれば100通りの見方がある。
だから面白いと思うのです。