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大陸と島、半島が縦に並ぶ複雑な地形のコチ。海水と真水が混ざる汽水地域はエビやカニの宝庫です。
ここの特徴的な漁法にチャイニーズフィッシングネットがあります。
大きなネットを汽水に沈め、頃合いを見て引き揚げる漁法です。
このネットが夕陽にシルエットで浮かび上がるときの美しさは格別で、
カメラやスマホを構える観光客の絶好のスポットになります。

この日はスターネットオリジナルの白Tに泥藍染のブロックプリントのワイドパンツ。
オーガニックコットンの手つむぎ手織りのストールで強い日差しを避けながら。
このストールとても柔らかくてハリがあり、どんなふうに巻いても形がキマるから嬉しいです。

フィッシングネットの写真を撮っていると、おいでおいでと手招きする漁師のおじさん。
「ほら、これからネットを引き揚げるから、一緒にやっていいよ!」
歌うような掛け声に合わせてみんなで石のオモリを引き上げるとネットがゆっくり軋みながら引き揚げられていきます。
「とびきりエコなフィッシングだよ!」
と酔っ払った目をしたおじさんが解説します。

一体どれくらい魚が掛かったかな?!
ワクワクしながら網を覗くも、魚はほとんどいない。
ありゃー。
ネットは再び海の中へ。
同時に他の観光客が呼ばれ、
今度も時間をかけずに早々に網を揚げる。
今度は小さなイワシが10尾ほど掛かっただろうか。
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そう、そろそろ察してくれたかな?
という顔でおじさんが「ドネーションをおくれ」と言ってくる。
「この時期は漁が少なくて漁師は苦しいんだよ」。

そっかー。
そういうことだったのねー。

ま、でも楽しんだからいいか、と、100ルピーを渡すと、
500ルピーを要求してくる。

仕方ないから、にっこり笑って、おじさんと強引にハイタッチ。おじさんも巻き込まれて笑ってハイタッチしてくれた。

はい、強引にいい思い出にしました。