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このチラシに登場しているのは、前回ラダックで開催した「アースアートプロジェクト2014」でパフォーマンスをがんばっていた女の子。
フランスの写真家Sergeが撮ってくれました。
着ている衣装は、招聘アーティスト「旅する服屋さん」ユキハシトモヒコ氏が、ラダックの草木で染めて作ったもの。
音楽家の樅山智子さんが子どもたちと出かけたフィールドワークで集めたラダックの音を、子どもたちの声のオノマトペで再現して、オープニングセレモニーでパフォーマンスをしました。
限られた練習時間の中で、みんなとても楽しんでいたし、がんばったと思います。
何かを一所懸命やって、それが実を結ぶ——成功体験は人生の栄養です。

このとき、公立学校であるナングミドルスクールの生徒はたった12人。
今は22人に増えているそうです。
芸術祭の後、生徒たちは自主的にファッションショーをしたり、
会場を借りてミュージカルをしたり、
クリエイティブなことにとても積極的になったと
学校の先生たちが喜んで報告してくれました。
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先の芸術祭にはたくさんの父母たちもやってきてアーティストたちの渾身の作品を鑑賞してくれました。
そこに来てくれた他校の先生たちが、今回、私たちを招いて2回目の芸術祭をやろうと言ってくれたのでした。
一回一回の積み重ねが次につながっています。

ラダックは決して教育の遅れている地域ではありません。
識字率は100%。
国境の町であり、基地のある町です。
みんな必死で英語を学び、気持ちは外向き。
それはとてもよいことだと思いました。
でも、それゆえのボタンのかけちがいも・・・。
教育熱が高まり、公立学校より、英語で授業をする私立が人気。
目指すのはエンジニアやティーチャー。
遊牧生活や農業を離れる人も多くなっていますが、
それに見合うだけの雇用はありません。
価値観が一方向になってくると、
遊牧生活や農業がつまらないもの、と、そんな見方も出てきます。
季節になればアプリコットの花が咲き乱れ、神様がそここにいるような桃源郷で、
それゆえに観光業も盛んだけど、
みんながそれを目指して、ゲストハウスの数が増えすぎて、供給が需要を超えて閉鎖されるところも出てきている。
職がなく、お酒に溺れる若者が増えている。
離婚するカップルが多い。
家庭内暴力も増えている。
という声が聞こえてきます。

小さな農家がせっせと作った小麦より、
スーパーで売っている小麦の方が安いってどうなの・・・
ここでもグローバル化の波。
干した杏より、ネスレのチョコが人気って・・・残念すぎる。

今夏の「アースアートプロジェクト2017」では、
ラダックに元からあるよいものをいっぱいいっぱい見つめて、
お日様のもとにさらそうと思っています。
価値観の多様化、というと、なんだか違うかもしれないけれど。

たとえば土。
ラダックの土に注目したい。
手で触れて暖かさを感じたい。
その暖かさをアートで伝えたい。
土からラダックの歴史や文化を耕していこうと思っています。

キックオフイベント「土とアートを耕す」は、来週24日(水)です。
Facebookのイベントページはこちら。
https://www.facebook.com/events/644107672446375/?