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文明の発達とともに失われゆく精緻な手仕事があります。
工業化することで均質で清潔なものが量産されるようになり、
幼い時期から修行したり、
ひとつひとつ異なるものを膨大な時間をかけて仕上げる習慣を
少しずつ手放していった結果なのかもしれません。

誰もが清潔な衣類を手軽に手に入れることができるようになったことは
人類の歴史から考えれば、
夢のように素晴らしいことだったと思います。

けれど、手仕事をなお美しいと思う人々がいる限り、
それは細々と続いていきます。

今回の旅で出会った「カシダカリ」も、失われゆく手仕事のひとつです。
そもそもは最高級織り物パシュミナに刺されたカシミール刺繍「カシダカリ」。
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暑い季節のために、綿布にも施されるようにもなったと言います。

一度求めたら、それこそ何代にも渡り大切にされた「カシダカリ」のショール。
かつての日本の着物とも似ているかもしれません。
そのため、「繕う」ことを専門にした職人たちがムガル帝国時代にナジババードという町に集められました。

70〜80年前のアンティーク刺繍の、その数はわずかですが、彼らによって大切に残されていました。
今回は長年刺繍の「繕い」に親しんだ彼らに提案してもらい、表にシルク布、裏にコットンをコーディネートし、美しいストールに仕立ててもらいました。
何年かまとった後に、別の色の布と合わせるなどリペアすることも可能だそうです。

綿布に草木染めの絹糸で刺繍した「カシダカリ」は、
7月4日から始まるCO-の展示会でお目見えします。

おおくにも在廊いたしますので、ぜひ、遊びに来てください。
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