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朝、起き抜けに本を読んでいたら、こんな言葉をみつけました。

「旅するように水のように流れる人生も、いっぽんの木のように根をはる人生も、どちらもひとつの野生のちからかもしれません。
 村のでの自立した生活はたいへんです。水のように旅したり、木のように根をはりながら、わたしの生活の自立がたいせつなのだから、ちいさく自給自足する生活をしましょう。家庭はいま、消費する場になっています。わたしたち、手のあるのものは、すべてを買うくらしだけでは、きっとしあわせにはなれないのです。
 家庭をかつてのように生産する場にしてゆきましょう。するといまの経済にくみこまれない、依存しない、じぶんのくらしをつくれるのです。消費されないくらし。消費されない人生。たべるものだけでも、着るものだけでも、すこしだけでも自給自足をめざしていきましょう。そういうひとがふえると、なにものにも依存しない自由な社会の実現につながります。なにもかも理想どおりにいかなくても、ほんのすこし、水のように旅して、ときどき木のように、たおやかにしなやかによりかかって、持続可能に生きることができたら。」

これは、アジアの手つむぎ手織り布を愛する布作家の早川ユミさんの著書「野生のおくりもの」の中にあった文章です。彼女は陶芸家の夫・小野哲平さんと高知に移住し、土とともに生活しているそうです。
都会に暮らしていると、ちいさな自給自足はなかなか見つけづらいかもしれません。
でも、たとえば、破れたソックスを繕ってみる。
手づくりのパンやお菓子を作ってみる。
自分ではなくても、誰かの手仕事を身の回りに置いて大切にする。
漠然とですが、ツォモリリ文庫は、そんなことから始めようかなと思ってもらえる、そんな場所にできたらいいな、と思っています。

今朝は、一杯の緑茶から一日がスタートしました。
甘みがあって、苦みもしっかりしていて、このお茶を朝飲むと身体が喜ぶのがわかります。
これは熊本の花鳥村、アンナプルナ農園の有機栽培緑茶です。
ラビさんファミリーが育てているこの緑茶は、間もなく茶摘みの時期らしく。
新茶を楽しみにしています、とメッセージしたら、
昨日の雨と霧でお茶たちが喜んでいます、というお知らせをいただきました。

小さなきっかけで人とつながっていくことも、
その人と歓びを分かちあえることも、
生きている楽しみだなぁ、としみじみ。

■写真:インド先住民ワルリ族の村にある大樹の根。石には神様が宿っている印。

■アンナプルナ農園
https://www.hanatorimura.com

■紹介した本 
野生のおくりもの
早川ユミ
アノニマ・スタジオ
2017-08-02